炭酸水とミルクの音楽-cs-10

YAMAHAのCS-10です。1977年生まれ。先日、晴れた春の日の散歩中、リサイクルショップで5000円で捕獲。ガリも汚れもなく、ケースも付いたキレイな個体でした。音はYAMAHAらしい安定したしっかりした印象。ピッチも電源投入時からとても安定しています。フィルターは発振しないとはいえ、HPF、BPF、LPF搭載なので、音作りの幅は意外に広し。外部入力が出来るのですが、TR-606などドラムマシンの音をHPFでシャリシャリにするとかなり気持ちよい高音成分出ます。マジメ、地味、という評価もあるみたいですが、LFOはかなり高速まで行きますし、意外に奥が深いなあ、という印象。CS-01のように内部の半固定VRをいじればレゾナンスが発振するかしら、と思って調整してみましたが、どうやらこの機種は発振しない模様デス。


付属のケースの中に『シンセサイザー入門』というレトロな古い本が入っていました。これが泣かす。『ラジカセ2台を使ったレコーディング法』、さらには、『入力端子のないラジカセしか持っていない人のレコーディング法』と、ラジカセの前にラジカセを置いてオーバーダビングする方法が挿絵付きで紹介されてマス(笑)。当時の宅録派の苦労が伝わってきますね~。ギターなどもそうですが、6~70年代の国産楽器にはなんともいえない独特の哀愁がありますネ。